学校教育リフレクション

主に学校教育を中心に綴ります。「学び」は学校に限らず、家庭、地域、社会と広く、生涯を通じて営み、人を育むものと考えています。

未成年の自殺

2017年5月28日の朝日新聞のフォーラム「君は一人じゃない」小さないのち

そこには、減らない子供の自殺のことが載せられていた。

いじめ問題にスポットを当てた記事であった。警察庁のデータを見ると、年々自殺率は減り続けているのに、未成年のそれは横ばいだった。

その中で、多岐にわたる原因・動機で、1番多かったのは「学業不振」、「進路に関する悩み」の多さが気にかかった。「未来への投資」のであるはずの「学習」が命を絶つ理由になっている。

学校関係者として、とても悲しい事実である。

 

そして、3日後の5月31日、朝日新聞の小さな記事に15〜39歳の自殺政府白書「深刻」の記事を読んで、さらに悲しくなった。

10歳から44歳(5歳区切りの統計)までの死因の第1位がなんと自殺であるからである。15〜34歳までの(5歳区切りの統計)第2位の死因は不慮の事故。社会生活の中で防げたものかもしれない。命を失っている。

自殺の理由の内訳を見ると、「遺書等の自殺を裏付ける資料により明らかに推定できる原因・動機を自殺者一人につき3つまで計上可能 」としているが、自殺の動機の理由の中で「学校問題」が一番多く選ばれている。 その中でも対人関係の理由よりも、入試や進路、学業不振が上位を占めている。

いじめをはっきり示唆できずに学業の陰に隠れているのかもしれない。それでも、学校履歴によって死を選ぶ若者が数多くいることは間違いない。

毎年500人以上の未成年がその命を絶っている。 

素質

「あなたは、声楽の才能があるわ」恩師に言われて、始めました。

飛び抜けた才能の持ち主は、幼い頃からその片鱗を見せ始める。

 

自分の才能を一生見つけられないままで終わる人もいる。ほとんどの人がそうだと思う。

もし、全ての人が自分の才能に気がつき、それを磨いているとしたら、世界は素晴らしいもので溢れかえっているだろう。

学校教育の9教科でも十分多岐にわたっている。一つの教科でも色々な分野がある。

それでも人の多様な素質に対応できない。既存の価値観にとらわれ本当の才能が見えないのかもしれない。

 

素質>能力>才能>知能

 声が大きい>大きさを調節できる>調節の精度を向上させられる>MIの知能へ

<知能>とは、「ひとつ以上の文化的な場面で価値があるとみなされる問題を解決したり成果を想像する能力」

ハワード・ガードナー MI個性を生かす多重知能の理論 P46 新曜社 

 

バーノンによる「知能Bとは、ある個人の素質的装備の許しうるかぎりで、その個人が環境との相互作用を通じて獲得したシェマタあるいは心的なプランの累積された総和を指す

R・R・スケンプ 数学学習の心理学 P5 新曜社

 

自分にどんな能力が備わっているか、どんなものが得意で苦手か見つける。

慣れないものこそ挑戦し、見つけていく。

 

素質は「自分の可能性、他人と比べるものでも比べられるものでもない」

 

ステージ

発達段階、スモールステップ(学習過程)、死の受容プロセス、概念(1次的、2次的概念)、理解(知識の獲得)、成長(動機と欲求)には、それぞれ段階がある。

 

それは、個人の素質的装備や環境との相互作用、時間軸を強く主張しない。

症状や状態から様々な要因を精選し取り除き分析して、視点を絞り込んでいる。

 

全てにおいて、次の目標があるのに停滞や後退を繰り返し、なかなか前進しない。

成果を上げているところもあるから、方法が間違っているとも思えない。

 

一人一人の素質、環境、自覚、意欲、継続時間ごとに考えると、同じ目標でも全く違った方法をとった方が効果的な場合が多くある。

今いるステージ(素質、環境、自覚、意欲、継続時間)から次のステージへ、資質も成長とともに変化する。ここまでかなと思っても、その先の可能性は否定できない。

 

ステージ

 素質:もって生まれたもの 能力や好みなど

 環境:家庭環境や生まれた地域、生活環境、文化や風習など

 自覚:環境に大きく影響されるが、生まれに関係なく志が高い人もいる

    また、素質と全く関係ないところに向くこともある

 意欲と継続時間:影響を受けやすく、脆いところがある。しかし、尽きることなない意欲と継続することで幸福を得ることもある。

 

 5つの要素を適切に汲み取ったものを「ステージ」と呼ぼう。

ステージを適切に汲み取ることが、なかなか前進できない理由に思えて仕方がない。

ステージは、あらゆる分野に存在し、多様な視点により支えらている。

 

「自分の可能性を自覚させ、意欲と継続時間を持続させる」それが学校教育だと思う。

 

修復的司法とは何か

スクールソーシャルワーカー

山下英三郎  修復的対話 RJサークル

修復的司法とは何か―応報から関係修復へ

修復的司法とは何か―応報から関係修復へ

 

 

刑罰ではなく  対話を用いた司法

 

犯罪や非行 他人に周りに不快感や憎悪をもたせた先に

 

本人にとってだけではなく その人たちにとっても

  関わった全ての人にとって

    痛みと向かい合い 

     過去となったものを 引きずり 囚われている

       全ての人が 一歩前に 進む 

 

辛い一歩でも その先にあるものを信じる 

   

   そんな 取り組み 

3つのこと

今を全力で生きる

 かけがえのない自分を大切にする。(自殺防止というよりも、前向きに生きる)

   

出会いを大切に

 人が苦手、いいじゃないですか。苦手ということは好みがありということ

  人生の友を、たった一人でも見つけられたら、十分だ。

 

自分の可能性を信じて

 どんな可能性を秘めているかわからない

   夢中になれるものを見つけること、必ずあるはず

 

今を生き、人との関わりから充実した人生を、自分ができる自分にしかできない事を

 

アセスメント:何を理解し、何ができるか! 何が苦手か(できないではなく)一つ一つ積み上げていく足し算。

 

コーディネイト:理解やできることを使ってどんなことが可能か、自分だけではなく自分の周りを含めかけ合わせていく。掛け算。

 

志向性:自分と周りを整理し、その組み合わせが見えた時、自分はどうしたいか。どんなことを どんなように そして、何のために

不登校の生徒は、学校についていけない?

不登校の生徒は、学校について行けないから」という理由

 

勉強について行けない。習っていないからそうでしょう。

習っていないのについて行けたら、普段の学校の勉強の価値が無くなります。

 

学級や集団に馴染めない、いじめ、発達の遅れなど、

いろいろな理由で、学校に行けない。

 

その学校・学級、先生と合わない

 

不登校の子が遅れているのではなく、学校や学級が集団として未熟で、

その子が自ら離れているじゃないかと、

ふと思う。

 

授業中に暴れちゃう子、もしかしたら、

何かを感じて、警報を鳴らしているのかも

 

学校教育が気がつかないうちに、ものすごいストレスになっている

 

それは、子ども達だけではなく、

保護者にも、いや、子ども達以上にプレッシャーになっている

世間体や親類との話からも

 

行くの当然、同じ地域、同じ年齢、で同じ教育を受けなければならない

しかも、行く学校のレベルまで見事に序列化さている

 

暗黙のプレッシャー 一つの価値でしかない 他を考えることもない

 

でも 簡単に 行かなくていい とも言えない

今の社会では、行かないと、進学や学習は自己責任になる

 

でも、子どもの人口が減っていく、日本の人口が減る

日本が滅ぶと言っているけれど 

 

社会に出られていない 人たちが 参加できたら

働きたいのに 働けないでいる人たちが 働けたら

 そんな国なら 安泰で 

安心して 子どもを育てられる

 

シングルでも 子どもを育ていたら 立派だ

いや シングルなら なおさら 立派だ

 

新たな発見と広い視野を持たせるための教育が

カチコチに価値観を固めている

 

今この時を充実させ、自分の可能性を引き出させるようにする

それが、教育本来の目標と思う

 

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