かたり
「はなしにならない」<話>はありうるが
「かたりにならない」<かたり>は……元来ありえない
まとまりのない<はなし>はありうるが、起承転結のまとまりのない<かたり>はありえない。そこには筋立て、つまりなまのままではない事態の捉えなおしがかならず含まれる。そして筋立てが、編まれ、構成されるものであるからには、当然そこには嘘や偽り、隠蔽が忍び込む。そう、語りは騙りでもある。哲学者の「かたり」から
2017・4・6 朝日新聞 折々のことば
ナラティブの「かたり」
脳科学の「心象」
両者とも、事実でなくとも、当事者の思いやイメージ
だから、それぞれを内から外へ出すことで、
捉え直しやボヤけた輪郭がはっきりしてくるものなんだろう
タイトルのreflectionにある 振り返りも その一つなのだろう