学校教育リフレクション

主に学校教育を中心に綴ります。「学び」は学校に限らず、家庭、地域、社会と広く、生涯を通じて営み、人を育むものと考えています。

どんな時に「わかった」と思うか

1.直感的にわかる

 「わかった」という体験は経験の一つの形式であって、事実とか真理を知るというここと必ずしも同じではない。

2.まとまるとわかる

 解きほぐされ伝えられたものを、もう一度心の中で解きほぐされる前の心象へまとめ直す。上手くまとめられると「わかった」という感情が生じる。

3.ルールを発見するとわかる

 思考という心の営みの一つの目的は、見かけの世界(知覚心象の世界)の背後にあるルールの発見しようとすること。

4.置き換えることでわかる

 ひとつの心象だけではわかるという経験は起こりません。自分の持っている何かほかの心象と置き換えられたとき「あ、そうか」とわかるのです。

 

「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)より