母子家庭教育?
母子家庭から、教師が学ぶもの
教師向けの学習会の講話。
家庭裁判所での離婚調停で、
母子家庭となった母親に何を望むか尋ねた時の答えです。
1つ目、腕のいい弁護士が欲しい。
離婚調停です。父親の子どもの養育費を少しでも多く払ってもらいたい。
でも多くの父親は、一銭も払わない。払えない状態とも言える。
「貧困は選択肢を失う」でも載たが、貧困状態の家庭において
5千円、1万円の収入はとても大きい。
2つ目、職が欲しい。
生活していかなければなりません。仕事は必要。
でも育児をしながらの仕事はかなりの厳しい。
両立が大変ということもあるが、
子供が病気などの緊急時に、一人で対応しなければならない。
頼れる誰かかがいればいいですが、母子家庭ということは母親と子供だけです。
*共稼ぎでも、夫がいてもワンオペ育児という問題もあります。
3つ目、これが凄かった。
教育関係者には結構辛口だった。
教師の(私たちを)見る目を何とかして欲しい。
母子家庭だから、という偏見や見下した目線、我慢が足りないといった先入観
好きで離婚するわけでははない。離婚しなければいけない理由がある。
別の話で、若い教師が非行に走る子どもの母親に
「お母さんがしっかり見てあげないといけない」と話した後に
「若い先生にはわからないよね」と
長距離トラックの運転手をしていたお母さんがこぼしていた。
社会背景や母親はこういうものといった勝手なイメージで語られても、
「3歳神話」に縛られて苦しんでいる母親、
子どもという素晴らしい宝を授かりながら、それが苦しみに見えてしまう。
確かに子供を産むのは女性、でも育てるのは社会の責任。
未来の社会を担う子供達、これからの社会を支えるのだから
先生は、いじめや不登校の当事者ではない人ばかり。
どちらかというと、そこそこ裕福で、クラスでも明るく勉強も優秀な人が多い。
いじめられた軽々があったり、不登校だったり、生活に困っていたという人は少ない。
いたとしても言い出せないだろう。
いじめられている子供から見るとあちら側の人。
あれは、「いじりです」自分があちら側になったことなどないから言える言葉。
あれくらいで、楽しいそうだったじゃない。
「いじめの政治学」を本当に理解できるのは、こっち側にいたことのある人。
こっち側の立場を本当に理解しようとする心掛けている人。